地震保険の一度保険金の支払いを受けた後の取扱について

   2016/12/19 

割と3.11以降、地震保険についての質問を受けることがあります。

今回は、その中でも多かったものについて書きました。

地震保険について、興味のある方はご覧ください。

 

1.一回保険金を受け取ったら終わりなんですか?

この見出しのような質問を何度も受けました。

それはそうですよね、一度で終わりなら入る意味ないですものね。

 

2.分損の場合

いわゆる分損(半損または一部損)の場合には、約款上一度の支払いで終わりではなく、何度でも補償は続く(保険金が支払われる)こととなっています。むしろそうでなければ入る意味がないですよね。

 

3.必要な修繕をしていることが前提

しかしそれは、ある程度必要な修繕をしている前提になります。

従って、必要な修繕をしていない場合は、そのなりでの補償となります。例えば、一度、一部損での支払いを受けていて、修繕をする前に再度地震により損害を被った場合、事故前からそもそも一部損状態にあるわけです。従ってその場合は、半損以上に認定された場合に、最初の一部損により受け取った保険金を差し引いた金額が支払われるのです。

 

4.地震保険の支払われ方

地震保険の支払いパターンは、所定の損害の程度に応じて4パターン。

 

1).全損   ⇒ 保険金額(補償限度額)全額

2).半損   ⇒ 保険金額(補償限度額)の半分

3).一部損 ⇒ 保険金額(補償限度額)の5%

4).無責   ⇒ 0円

 

5.具体例

上記3の必要な修繕をしていないケースの例。

保険金額:1,000万円

初めの事故で一部損により受け取った保険金:50万円

2度目の事故で半損になった場合、必要な修繕をしていないため、2度目の事故時は、完全な状態ではありません。従って、既に一部損状態にあるわけです。そのため、本来半損の場合は保険金額の半分が支払われますから、この例で必要な修繕がしてあった場合は500万円が保険金として支払われるのです。しかしこの例は、必要な修繕をしていませんから、一部損の分である50万円を引いた金額である450万円が支払われます。

 

6.全損のケース

全損の場合は、約款上契約が失効となります。従って、一度解約の手続きをしたうえで、再度契約する必要があります。

ただし、全損の認定を受けた場合は、分損のケースとは違い、修繕をしていないうちは契約をすることができません。(仮に、契約できても全損状態にあれば、その後事故が起きても、元々壊れているわけですから、支払える保険金は無く、矛盾してしまいます。なので、実際はその事情を知っていて引き受けることはありません。)

 

7.最後に

今回、修繕をしていない場合の取扱についても書きました。しかし、本来はある程度、常に必要な修繕をしている前提になっています。従って、保険をキチント機能させるためにも原則的には修繕をすることが必要です。

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