保険は運用に向かない ~ 養育資金の積立は学資保険以外で考えよう ~

   2016/12/19 

今回は、学資保険について珍しいニュースもありましたので、そのニュースについての若干の解説と養育資金を積み立てる手段としての学資保険についての意見を書いてみました。

学資保険のことに関心がある方は読んで参考にしてみてください。

学資保険元本割れで和解成立 住友生命、差額返還

住友生命保険(大阪市)の学資保険をめぐり、保険料の払込総額(元本)より受取額が少なくなったとして、大阪市の契約者が元本割れ額の返還を求める訴訟を起こし、大阪高裁で和解が成立していたことが28日分かった。会社側が返還する。契約者は「外交員の説明が不十分だった」と訴えていた。

問題の商品は「ちびっこライフ」。契約者の男性は1992年と95年に計2件、いずれも18年満期で契約。契約前に提示された書類には、受け取り想定額「約430万円」「約302万円」と記載されていたが、実際は計約42万円少なかった。

2013/10/28 11:11 【共同通信】

1.異例のケース

昨日から、このニュースを様々なニュースサイトで見かけます。

保険会社がこういった形で和解するのは異例ということです。また、わたしの中の情報でもこのようなことは聞いたことがありません。第一このようなトラブルに発展したことはありませんので。

2.保険会社が和解に応じたワケ(予測)

あくまで予測ですが、今回、保険会社が和解に応じたのは、おそらく強力な証拠があったからでしょう。例えば、当時のメモであるとか、当時手続きを担当した人が法廷で証言したとか、設計書の表示が極めて不適切で、元本保証があると大半の人が理解するだろうと判断できるような表示だったことが裁判の中で客観的にでてきたとか。

3.でなければ、契約の意味がない

じゃなかったら、絶対に和解に応じるわけがありません。でなければ、契約の意味がない。そして、返す理由も無いわけですし、今回和解ですが、結審して判決でた場合でも、裁判所が保険会社から返還するような判決を書くはずがありません。

4.変動型のものでなければ初めから決まっている

詳しく書いてませんけど、今回の商品は変動型だったのでしょうね。ですから、株式のように将来どうなるのかそもそも判らない商品だった。そうでなければ、意味がわかりません。変動型のものでなければ、初めに契約した段階で、基本的な受け取り総額が決まっていますからね。

5.今後の懸念

このニュースを見て勘違いした人達が、我々や保険会社などにガンガンクレームを入れる。中には変動型じゃない人も。(笑)

それから特段なんの迷惑も受けていないにもかかわらず、まったく保険会社は!!!みたいな風潮になる。

しかも、変動型の学資保険ではなく固定型に入っていたり、また変動型だけれど、加入時にキチント予め理解している人が結果として、元本割れしたようなケースでも、まったくみたいに勘違いとか逆恨みとかいろいろあるでしょうけれど、そんなマインドになってきて、いろいろな影響がでてくる。

というようなことが厄介なんですよね。

まあ、そうなったらそうなったで、一つ一つキチント質問に答えるだけですがね。

6.学資保険は、投資効率が悪い

それとわたしは、かねてから学資保険については、否定派です。理由は、投資効率が悪いからです。

そもそも自分で運用しないで保険会社に運用してもらい、そんなにいいリターンがあるわけがないのです。

しかも、20年ぐらい払い続けるわけですよ。

7.養育費のベストな積立手段

日本人は、資産運用というと抵抗がある人が多いです。しかし、保険も預金も資産運用の手段なんですよ。そして、その手段は本当にベストなんですか?という話なのです。

答えは当然ベストではありません。おそらく大半の人が、情報不足なだけで、投資信託なども長期投資をすれば、データ上リスクはないと言ってしまっても言い過ぎではないことを知らないだけなのでしょう。

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8.学資保険が率が良いときは他はもっと

それと、昔の学資保険は良かったと言う人がいます。これもについてもその当時学資保険がそんなに良かったのなら、それ以上にいい運用先があったことでしょう。

9.デメリットは利回りだけではない

繰り返しますが、保険は運用には向きません。仕組み的に向かない仕組みなのです。

しかも中途解約をした場合、払ったよりも少なくなるデメリットもあります。

10.相談を受たら学資保険はススメません

ですから、わたしが学資保険の相談を受けた場合は、子どもさんの養育資金の積立手段としては基本的にススメられないことを説明します。

で、何をススメルのかと言えば、投資信託を毎月買うことをススメます。(わたしの仕事にはなりませんが。)

で、大抵の人が「えっ!?」みたいな顔しますので、じゃあ、定期預金とか、国債とか、あるいは投資信託とそれらを何割かずつやるとかにしては?と言います。

11.長期投資なら断然投資信託がオススメ

個人的には予算全額投資信託がオススメですが・・・。だって、20年とか払っていくわけでしょ!!絶対、そういうやつにした方が、メリットあるし、楽しみもある。投資なので絶対ということは無いにせよ、実際のところデータ上はリスクの心配はまずないですね。

もしそうなったとしても激しく少なくなることは考えられず、そうなったら逆にすごいですね。

12.本まで貸したけど口にしなくなった

でも、大半の人はやらない。本を読んだりして、ある程度の知識を得ることもしたくない。前にうちの事務所に来てたある業者の人に、こういう話をしたら、「わたしのところには、いい情報がこないんですー。」って、言ってましたけど・・・。情報は自分で集めないと、そんないい情報勝手には集まらないよ!って教えてあげて、挙句本まで貸してあげたんですけどね・・・。

結局、少しずつ投資信託買ってみようと思うみたいなこと言ってましたけど、その次ぎ会ったときから、もう、その話題は口にしなくなりましたね。(笑)

13.実験には打って付け

ちなみに、楽天証券は1,000円からできるんですけどね・・・。もちろん、それも教えてあげました。

仮に毎月1,000円ずつか、4種類ぐらい1,000円ずつ買ったとして、そんなに怖いんですかね。子どもの経済力でも出来る金額なわけですよ。むしろ余程怖すぎるのなら、そのぐらいから始めてみるのが、丁度実験には手頃でいいぐらいでしょう。そのぐらいなら、もしも5年後とか10年後に損が出ても大したことは・・・。

14.最後に

う~ん、結局、行動力ないんですよね。行動しないと、変わんないんですけどね。失敗しないと、学びがないので、ノウハウも蓄積されないし。失敗しない代わりに、前にも進めない・・・。

人の勝手ではありますが、本まで借りて、あれだけ話して、何も無かったかのように口を閉じる。う~ん、いかがなもんだろうね。せめて、「悪いけどやらないことにした」ぐらい言ってはいかがだろうか・・・。

まあ、それはいいとしても、この本を貸してあげた話はあくまでも一例です。しかし、情報は自分で収集して、必要に応じて様々な手段を検討し、活用していかなければ、保険に限らずお金を有効活用することはできません。

「そんなにエネルギーを使って考えたり、行動したりしたくない」っという人は、ストレスなくできることからやっていけばいいのです。まずは、やるかやらないかではなく、何をどの程度やるのかを考え、そして、決めたらやってみることが重要。

まずやってみる。そうしているうちに少しずつ前に進むことができ、気付けば、何もやっていない人との差が日に日についていくことでしょう。まずは是非、入っている人は学資保険の見直しから。これから入る予定の人は、良く検討を。

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【参考】以下のエントリーも参考になるでしょう。

わたしが過去に学資保険を解約した理由

積立型の保険に入っているあなたへ ~補償と積立は絶対に分けて考えるべき~

保険相談・お問合せ

わたしへの保険相談・お問合せはこちらから。

髙橋 則彦(このブログを書いている人)のプロフィールはこちら

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コメント一覧

  1. kyo より:

    こんばんは。
    トランプ祭りで良くなったですけど、それまではマイナス金利とかで酷い金融商品が出回ったようですね。

    私は1債の子を持つ父親ですが、販売員から紹介された学資保険が悲惨な設計でしたよ。
    〇親が死んでも保険料払込免除にならない!
    〇親ではなく子が死んだら保険金が下りる!
    というなんとも意味不明のもの。

    なんなんだいったい。

    • 髙橋 則彦 より:

      そうなんですね。

      いいと思わないものには入らないことですね。

      まあ、でもそんなもんですよ。保険を売るために保険を売っているような人も少なくないと思いますから笑

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