保険金請求に対して損害保険会社2社で全く異なる結論、これも不払いか!?

   2016/12/19 

『和解という知恵』著・廣田尚久—「和解」弁護士、「保険金不払い」損保と闘う  | 読書人の雑誌『本』より | 現代ビジネス [講談社] 

↑の記事、冒頭の方は、本の紹介なんだけど、真ん中あたりから、ある夫婦の海外での盗難事故についての各保険会社の対応について書いてある。

要は、

1.当該夫婦はそれぞれ、別々の保険会社に保険の契約をしていた。

2.帰国後に、それぞれ契約している保険会社に保険金請求の手続きをとった。

3.奥さん(S保険会社)の方は、一月もかからず保険金がキチンと満額支払われた。

4.が、しかし、旦那さんの方は、支払われない。

5.で、最終的に訴訟へ

という内容。そして、文中にはこんな記載も。

その請求書を出したちょうど一〇日後のことでした。二〇一四年二月六日の朝日、毎日、読売などの夕刊各紙の一面に、つぎのような事実が報道されました。

<T保険が2003年6月以前に契約した自動車保険で、契約者が本来受け取れるはずの保険金の一部が支払われていない不払いが最大10万件前後あることが6日分かった。生命保険・損害保険業界では05年に大量の保険金不払いが発覚し社会問題化したが、Tはこの03年6月以前の契約分の保険金不払いについて、社内調査で把握しながら公表していなかった>(同日付毎日新聞夕刊によりますが、紙上では「T」は実際の保険会社名になっています)

自動車保険と盗難保険との違いはありますが、「本来受け取れるはずの保険金」を支払わないということは同じです。私は、『和解という知恵』の中で、分析心理学の創始者ユングが「意味のある偶然の一致」を重要視して「共時性の原理」を唱えたことに触れ、「紛争の解決をはかっている最中に、同時に起こる現象の中に解決の鍵がある」と述べましたが、高田さんが訴訟を起こそうかと考えているちょうどその矢先に、時を同じくして、T保険会社の保険金不払いが報道されたのです。

2014年の2月6日の報道というと、正に今年のことだ。内容も含めて、このTというのは、あそこだと思われる。というかそこしか考えられない。この件については、昨日も以前にも記事にしているので、詳しくはそちらを参照されたい。

そして、このご夫婦の件については、詳しくは、こちらを見て貰うとして、この件の損害額は、

・奥さんが約50万円

・旦那さんが約20万円

奥さんの方は、問題なく完了したということなので、訴訟では、20万について争うと思われる。なので、経済合理性からすると通常、訴訟という選択にはならないような事案なわけで、ハッキリ言うと感情論なわけ。気持ちは解らなくは無いが。。。なので、この弁護士も良く受けたなーという感想が一つ。

それと、やはり、一方は気持ち良く払ったのにもう一方はまったくという極端な事実。また、時を同じくして偶然にも東京海上社の不払いに関する報道が。。。これ現実の話なんだよなー。。。凄いドラマチック。。。

それぞれの保険会社がキチンと精査した上で判断した結果なのだろうが、客観的に見るとどうしても信用出来ない面が強い。むしろ、悪質に映る。同時期に不払い報道がされたことでよりその色が強くなっていることもあるが。。。

ただ、保険会社としては、払わないことによるリスクというのもあるわけで、そう考えると、合理的理由なく、無責という判断をするとも考え辛いものがある。

いずれにしても、2社の結論が全く正反対というのには驚いた。こんなことあるんだなー。しかも、これまでどうだったのかは判らないが、今はネット社会ということもあり、良くも悪くも広まり易いから、こういう形で知ることができた。

ただ、一方からの言い分だけなので、東京海上には、東京海上の言い分があり、聞いてみたらまた違った印象を持つのかもしれない。別に東京海上を擁護するわけではないが、実は、東京海上がまともで、他所が、「とりあえず払っちまえ!!」みたいな適当な感じという可能性も無くはない。昨今の小売店が不良品だと言われると直ぐに、品物の返品や交換に応じるように。

しかし、基本的に2社で正反対みたいなことは、制度の信頼という意味ではあってはならないことだ。以前の不払い事件から、まもなく10年を迎えるが世間からの本当の意味での信頼回復までにはまだまだ掛かりそうだ。

保険相談・お問合せ

わたしへの保険相談・お問合せはこちらから。

髙橋 則彦(このブログを書いている人)のプロフィールはこちら

関連記事

感想をもらえるととても喜びますw(※ 相談とかでもOKですよ。)

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は「必ず」入力が必要です。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。