交通事故の過失割合の判断基準について

   2015/11/27 

いつもは、淡々と完了していくのですが、今現在時間がかかりそうな案件をかかえております。

その事故っていうのは、少し前にあった事故なんですけど、「太い道路を走っていた車」と、「細い路地からその太い道路に入ってきた車」との接触事故でした。

こういう事故の場合、モロモロの状況にも寄りますが、「2:8」、というのが基本的な責任(過失)の割合になります。なので、この件でも普通は、そこから当時の状況を考慮しながら、双方話し合って、合意(示談)まで持っていくというのが通常の流れとなるわけです。

しかし、今回に関しては、全く相手の人が話にならず、独自の持論といいますか、主観的な意見ばかりで、向こうの保険会社も手を焼いているようです。つまり、その相手の人の主張というのは、特に法的な根拠はなくて、キチンとした基準に基づいた話ではないのです。なので、単なるその人個人の私的な思いに過ぎないわけです。

まあ、言っていることも特に筋が通った感じでもなく、ひたすら、「自分は悪くない」「自分は悪くない」「自分は悪くない」「自分は悪くない」「自分は悪くない」「自分は悪くない」「……。」と永遠とそういった感情が渦巻いているように感じました。

しかし、言っていることとしては、自分の落ち度を自ら証明しているような発言が幾つか目立ちました。まあ、気付いてはいないのでしょうが。

で、今回は、日本という国での仕組みを理解されていない人に対して、少々言っておきたいと思います。

一個人の感想とかは実際全く関係ない

基本的には、日本というのは法治国家です。これは、普通のまともな国はみんなこうなわけですけど……。

従って、問題が起きた場合は、国の議会で決めたルール(法律(政令とか、省令とか条例とかも))を基に判断をしていくこととなります。ついでに言えば、それを最終的に判断をするのは、最高裁判所です。これは憲法に書いてあります。ですので、過去の判決(判例)、特に最高裁の出したものは非常に重要な意味を持ちます。

というか、それぞれの一個人の感想とかでやっていたら大変なことに・・・、なので、こうやってルールが必要なわけだけど・・・。

ですので、交通事故の場合も同様。交通事故の場合は、以前にも書きましたが、東京地裁の裁判官達が、過去の判例などを基にその基準を作っています。

別冊 判例タイムズ 38号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準[全訂5版]
B00LRZKLS8

これです。ですから、その人個人の「自分は悪くない」みたいな感想は「全く関係ない」のです。なので、そういう人達にとっては、思いを聞いて欲しくてしょうがない状態でしょうから、一応話は聞くのは聞きますが、しかし、事故の解決(責任の割合)という意味においては、悪いですが、実際、

どうでもいい

、情報です。スイマセンけど。

ですから、逆にそういう人には、この国のシステムと上記のような本があって、そこに基準が出ていることを説明したほうが早いんですよね。大体の人はそれで、納得というか、仕方ないという感じになります。ちなみに、この本は、実際の裁判の判決を書く際にも基準として使われます。というか、実務家はみんな基本これです。

まあ、今回の場合は、相手なので、相手の保険会社や保険代理店に頑張って理解してもらうようにやってもらうしか無いんですが。従って、冒頭書きましたように、上記の本に、今回のケースも何対何、と出ているわけなので、何も一方的に保険会社が、自分の好みを押し付けているのではありません。

ですから、その相手の人は、こちらではなく、相手のT保険会社にそうとう「ムッ」としたという話を聞きましたが、保険会社に怒ってもしょうがなくて、基本的には、判例にしても上記本にしても、基をたどれば、法律が関係をしているわけです。

で、その法律というのは、国民の選挙で選ばれた代表の人が、多数決で決めているので、選んだ国民1人1人も間接的にそこにまざっているわけで、要するに「国民合意」なのです。

たまに、「投票していないもん」と言う人がいますが、そういう人は、そもそも選挙権を放棄しているわけなので、尚更文句をいう資格はありません。取り敢えず、投票に行ってください、ということで。

なので、そういう法律とかに文句があるのであれば、法改正をするための政治活動とか、政治家を応援するとかするのが、筋の通ったやりかたです。

最後に:ワケが分からなすぎてビックリ

あ、あと保険会社の人によっては、「過去の判例では・・・」という人がいますが、これは間違いです。解っていて、あえて言っているのかなんだか知りませんが、「過去の判例などを基に作られた基準」では、どう、というのが正しいのです。面倒だからそう言っている可能性はありますが、あの本は判例そのものではありません。

だから、今回その相手の人は、「キチント確認をしたので、悪くない」みたいなことを言っていたそうですが、そういう話ではないんですよね。というか、その割には、対向車の車線に出っ張っていたようなので・・・「確認すれば、出っ張っていいのかい!?」みたいな・・・いくらなんでも驚きます。

運転免許持っていれば、そういうことや、太い道路と細い道路の関係とかある程度判りそうですけど・・・。すげー長くなっちゃったんで、もう終わりますが、スゲー面白いのが、

「乗ってた子どもが、ケガでもしたらどうするんだ」

「罪の意識はないのか!!(怒怒)」

ということも言っていたそうです。何が面白いのかというと、基本的には、相手のその人が大半の部分悪いわけです(法的には)。悪いというと、なんか聞こえが悪いので、責任があると言いましょうか。

従って、子どもがケガをした場合にも、罪の意識を感じなければならないのは、

「あなた」の方なんですよ。

と言って、この話を終わります。お疲れ様でした。(笑)

というか、相手の保険会社もちゃんと説明しろよ!!このブログ読めよ!!みたいな(笑)

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