自動車保険の名義を変えるのに、いろいろと要件がある理由

   2016/12/19 

先日ちょっとマニアックなケースなんですけど、個人事業→法人化ということで、契約している自動車保険の名義等々も変更をしたいという申し出がありました。

で、その時に、いろいろ要件があることや、場合によってはそれが出来ないケースもあることを説明をしたんですね。

そしたら、

「まったく意味が解らない」

というようなことを言われまして、さらに説明したんですけど、その人的には、

「ただ、普通に契約をしているだけなのに、なんでそういう話になってくるの?」

という感じだったようです。

というわけで、今回は、そのマニアックなケースについてではなく(笑)なぜそのように面倒なことになっているのかについて、書いてみたいと思います。

単なる民間のビジネス

はい、保険業は、民間のビジネスです。ですから、民間という意味では、飲食店とか、コンビニとか、服屋さんとかと同じです。よく、なんか誤解している人がいますが、基本的には同じなんです。

ただし、許認可事業というものがあります。これらは、通常やってはいけないことになっているものを、役所などからOKを取り付けることで、やることができるというものです。従って、こういう類のものは、普通は公共性が高いですから、いろいろと法律やなんかの規制も多い。

あれはやってダメ、これはやってダメというやつね。残念ながらそういうルールを設けないことには悪さをする人が後を絶たないのでしょう。そして、保険業は正にこれにあたります。昨今も法改正がなされ、一層負わなければならない義務が、来年の春だか夏辺りから増えることになっています。

で、これがまず1つ。

自動車保険特有の問題

もう一つは、実際、ここが大きく関係してくることが自動車保険では多いです。

自動車の運転が得意な人(事故を起こさないという意味で)、そうでない人、世の中様々です。そうすると、みんな一律の保険料というのも1つですが、公平性という風に考えた時に、やはりそこは差をつける必要が出てくる。

なので、その1つとして、「等級」という制度になっています。これは、その等級によって、割引率が変わるので、保険料が安くなったり、高くなったりしますよね。で、その割引というのは、いわゆる権利ですから、基本的にはずっと使うことが出来る。

あと、家族など近い関係の人が継承することもできます。要は、あげることができる的な感じです。

で、冒頭に書いた、個人事業者→法人化というケースもそのうちの一つとなりますが、どうでしょう、もしこういったものが、要件が殆ど無かったら。いろいろとズルをする人が出てくるでしょう。いろいろなケースが考えられます。制度の趣旨や安定という意味でも問題が起きるでしょう。

で、あとこういった規定は、等級の制度なんかは少しずつ変わってきていますが、基本的には、業界が自由化される前からの業界の統一規定のようです。業界統一というところでは、今も昔も等級制度は統一ですが。

この統一の背景は、面倒なんで調べませんが、やはり、元々は今のように自由化以前は、今のような自由な感じではなかった。個人的には、各社ゴチャゴチャでもいいようにも思いますが、そうだと、顧客利便性というところでも、保険会社の移動がし辛くなるでしょう。

というか、今は少しずつ、規定が各社違くなって来ていますから、将来的には結構違いが出る可能性は少しありますかね。ただ、基本的な枠組みは、各社話し合ってやるでしょうから、枝葉は違っても基本的なところでは一緒のままかと思います。あと役所の指導もそうなんじゃないかな。

最後に

というわけで、どっかから勝手に仕入れてきたものを自分で値段考えて、好きに売るみたいな商売とは、大分自由度が低いんですよね。まーず、やってダメなことも多いし、工夫の余地なんてあんまりないですよ。(笑) そういう中でも日々探してやってはいますが。

だから、特に自動車保険なんかだと、簡単に名義を変えるみたいなことが、簡単には行かない場合がありますので、注意してくださいね。

火災保険とかだと、等級とかないので、単純なんですけど。そういう意味では、自動車保険は特種です。面倒臭いもの。事故あんまり起こさない人の負担が増えてもいいのなら、国の健康保険みたいに、一律に出来るんだけど。我々としては、その方が楽だな……。

あ、あと、保険料が初めからで高くなっても構わないのなら、自動車保険であっても名義を変えるのは簡単ですので。

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